てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

てつ母

美味い餃子を食べながら、悲しい餃子を思い出す、しょぼいフラッシュバック

近所の中華定食屋でてつこは昼食をとった。 そこの餃子は大層評判で、皮はパリパリで中のあんは今流行りの 肉汁じゅわーのニンニク控え目…の真逆をいく「正統派」餃子だ。 てつこは至福の時を嚙み締めた。 しかし突如として苦々しい記憶とともに、 餃子が一…

『隊長!扉が封鎖されました!』『…策はある』

てつ家から食卓が消えたころ、 てつこはてつ父に連れられて近所のファミレスやラーメン屋で夕飯を食べるようになった。 時々てつ母も一緒にいた気がするが、 てつこの記憶ベースではそんなに頻度は無かった。 近所に大好きなファミレスがあった(というか当…

身体の弱さ、心の脆さ、信頼の薄さ(2)

てつ母は体調が悪くなるにつれ、不思議な言動も増えていった お酒を飲んでいないのに朦朧としていたり、 「私は昔歌手だったのよ」と嘘のような話をするようになっていった。 いつも通り喧嘩をしていた夜のこと。 てつ母はまた朦朧とし始めた。そして突然、 …

身体の弱さ、心の脆さ、信頼の薄さ(1)

てつこが小学校に上がる前の出来事。 てつ母は元々身体が弱かったらしい。 少なくとも、てつこの記憶を辿って一番古い記憶でも、てつ母はよく体調を崩していた。 その古い記憶。 てつ母はよくトイレに駆け込んでいた。 てつこが一人でリビングで遊んでいても…

てつ家の食卓(2)

てつこの良い所は好き嫌いがない所だ 基本、なんでも残さず食べる それが礼儀だと両親から学んだ てつこが小学校に上がってしばらくすると、 てつ母は料理をしなくなった。 代わりに、仕事帰りのてつ父がごはんを用意してくれるようになった。 元々手先の器…

てつ家の食卓(1)

jitomenotetsuko.hatenablog.com 昨晩書いてて、食べ物への想いが色々あることに気付いた。 てつこが小さい頃は、まだてつ母が手作りしていた。 てつ母はてつばあ譲りなのか料理はできた。 夏はホットプレートでお好み焼きも作ったし、 冬はてつこが好きなち…

見てはいけないものを見てしまった

トイレに入って疲れたなぁと溜息をつくと、ふと思い出すことがある てつこが小さかったある日のこと、 いつもの通り夫婦喧嘩が起きていた。 ひと段落したのか?てつ父は廊下を通りトイレに入った。 少し経ち、一人ぶつぶつと文句を言っている母も、廊下へ歩…

『私はこんなに頑張っているのに!!』

てつこは最近、仕事で頑張り過ぎだとよく言われる。 そんなに頑張っているのだろうか??自覚があまりない。 てつこ自身の処理能力は置いておいて、 なんでそんなに頑張っているのか… 一つ心当たりがある 『私はこんなに頑張っているのに!なんでわかってく…

夫婦喧嘩は犬も食わない

てつこが小学校かそれ以前の頃。 目つきが鋭くなる少し前の頃。 夫婦喧嘩がまた始まった きっかけはさすがに覚えてない ヒステリックに怒り狂うてつ母、不服そうな目で小さな声だが反論するてつ父、 たぶん夕食はまだ始まっていない。 テレビを見ながら夕食…

縁を切って逃げ切るのに必要なエネルギー量を求めよ

てつこは両親と何年も会っていない。 携帯電話も変えたし連絡も取っていない。一人でひっそりと暮らしている。 てつこが成人してから、てつ父は会社を辞めた。 てつこが子どもの時から、てつ母は「色々」あって働けなかった。 そう、てつこの両親には収入が…

てつばあ との思い出

てつ母の母、てつばあ はてつこの面倒をよく見ていた てつこがまだまだ小さい頃 てつ父は会社に行っていたし、てつ母もパートをしていた。 両親不在にするときは てつばあ が朝来て家事をしててつこにお昼を食べさせた。 てつばあ は田舎の農家出身というこ…

うさぎは寂しいと死んじゃうんだよ、だと???

てつ母は 「うざぎは寂しいと死んじゃうんだよ」 とよく言っていた。 てつこが物心ついたとき、もう既に夫婦喧嘩の絶えない家だった。 大声でわめき、皿が割れ、悲鳴が近所に響いて、パトカーが度々来た。 てつこは小さいときから外で同世代の子と遊ぶのが苦…