てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

回顧録

何かを食べておいしいと感じること、それはここ数年で得た感覚。(2)

学生になり、てつ父と住むことになった。 必然的にダブル夕食文化は無くなった。 好きなものを好きなように食べ、自分のタイミングで食事できるようになった。 最初のうちは人気ラーメン店に行ってみたり 学食で定食を食べてみたりした。 だが、すぐに飽きて…

美味い餃子を食べながら、悲しい餃子を思い出す、しょぼいフラッシュバック

近所の中華定食屋でてつこは昼食をとった。 そこの餃子は大層評判で、皮はパリパリで中のあんは今流行りの 肉汁じゅわーのニンニク控え目…の真逆をいく「正統派」餃子だ。 てつこは至福の時を嚙み締めた。 しかし突如として苦々しい記憶とともに、 餃子が一…

てつこは星座早見表の使い方を覚えていない

てつこは小学校に上がる前から、子供用の学習教材でお勉強をしていた。 それなりに続いていたのは、勉強のテキストよりも付録が好きだったからだ。 簡易の顕微鏡や酸性・アルカリ性を実験するキット等々、 化学や生物っぽい付録が特に好きだった。 その内て…

わたしが最期に 見たい顔

jitomenotetsuko.hatenablog.com ちょうどこの時期、お盆の時期はてつばあとてつじいの家によく帰省した。 てつばあ はいつもてつこに美味しい料理を食べさせた。 リスのように料理を頬張るてつこを、てつじいはいつもニコニコしながら見ていた。 てつじいは…

8月になると思い出す、ある夜の出来事

学生時代、夏休みに友人の家に泊まらせてもらったことがある。 ご家族は温かく迎えてくれた。 広くてきれいな家だった。 人の家に泊まる経験があまり無いため、とても緊張した。 その緊張を察してか、友人父&友人母の二人ともが 「そんなに気を遣わなくてい…

コミュニケーション不全の家で育った結果、欠けてるものと、今欲しいもの。(2)

『相手の目を見て話す?そんなことできるかよ』 『あの人、話すときに目を合わせてくるからなんか気持ちわるーい』 …思春期の頃によくあるやつ。 『目を見て話す』ってのはハードルが高い人はたくさんいる。 てつこも大学生くらいまでは一切相手の目を見れな…

コミュニケーション不全の家で育った結果、欠けてるものと、今欲しいもの。(1)

てつこは自分の気持ちを表現するのが苦手だ。 作り笑いでやり過ごす癖があるため、良く言うといつも笑顔、 悪く言うといつもヘラヘラしている。 イラっとして顔に敢えて「え?」と出したつもりでも、 そんな風に見えなかったよ!いつも通りだね!と言われる…

死によって何が償われるのか、君は考えたことがあるか。

いつもいつもいつも喧嘩をする二人 朝から晩まで、更に超えてその次の朝まで見させられるてつこ 小さいてつこに「二人ともかわいそう」という感情が芽生えていた。 ある朝起きて自分の部屋からリビングへ向かう。 その途中、廊下の壁紙に切れ目が何本か入っ…

『隊長!扉が封鎖されました!』『…策はある』

てつ家から食卓が消えたころ、 てつこはてつ父に連れられて近所のファミレスやラーメン屋で夕飯を食べるようになった。 時々てつ母も一緒にいた気がするが、 てつこの記憶ベースではそんなに頻度は無かった。 近所に大好きなファミレスがあった(というか当…

パパの出社を見守る少女の、表と裏

小さいてつこには朝の日課があった てつ父の出社を見守ること。 玄関でバイバイをして、近くの駐車場からてつ父の乗った車が無事発車したかを窓から見る。 窓から車が見えなくなるまでバイバイした。 それはそれはとても心温まる風景 ・・・でてつ家は終わる…

身体の弱さ、心の脆さ、信頼の薄さ(2)

てつ母は体調が悪くなるにつれ、不思議な言動も増えていった お酒を飲んでいないのに朦朧としていたり、 「私は昔歌手だったのよ」と嘘のような話をするようになっていった。 いつも通り喧嘩をしていた夜のこと。 てつ母はまた朦朧とし始めた。そして突然、 …

身体の弱さ、心の脆さ、信頼の薄さ(1)

てつこが小学校に上がる前の出来事。 てつ母は元々身体が弱かったらしい。 少なくとも、てつこの記憶を辿って一番古い記憶でも、てつ母はよく体調を崩していた。 その古い記憶。 てつ母はよくトイレに駆け込んでいた。 てつこが一人でリビングで遊んでいても…

てつ家の食卓(2)

てつこの良い所は好き嫌いがない所だ 基本、なんでも残さず食べる それが礼儀だと両親から学んだ てつこが小学校に上がってしばらくすると、 てつ母は料理をしなくなった。 代わりに、仕事帰りのてつ父がごはんを用意してくれるようになった。 元々手先の器…

てつ家の食卓(1)

jitomenotetsuko.hatenablog.com 昨晩書いてて、食べ物への想いが色々あることに気付いた。 てつこが小さい頃は、まだてつ母が手作りしていた。 てつ母はてつばあ譲りなのか料理はできた。 夏はホットプレートでお好み焼きも作ったし、 冬はてつこが好きなち…

『にんげんっていいな』を聴いて感じた、寂しさと憧れ

昔テレビで「まんが日本昔ばなし」が放送されていた そこで流れていた『にんげんっていいな』という曲がある 小学校の歌集とかに今でもあるのかな?? ♪くまのこ見ていた かくれんぼ・・・ てつこはテレビでも聴いていたし、小学校でも歌ったかもしれない 実…

見てはいけないものを見てしまった

トイレに入って疲れたなぁと溜息をつくと、ふと思い出すことがある てつこが小さかったある日のこと、 いつもの通り夫婦喧嘩が起きていた。 ひと段落したのか?てつ父は廊下を通りトイレに入った。 少し経ち、一人ぶつぶつと文句を言っている母も、廊下へ歩…

夫婦喧嘩は犬も食わない

てつこが小学校かそれ以前の頃。 目つきが鋭くなる少し前の頃。 夫婦喧嘩がまた始まった きっかけはさすがに覚えてない ヒステリックに怒り狂うてつ母、不服そうな目で小さな声だが反論するてつ父、 たぶん夕食はまだ始まっていない。 テレビを見ながら夕食…

しにたい気持ち と いきたい気持ち

少しずつ過去の出来事を書き出してみようと思う てつこが小学生の頃だった 毎日目の前で突発的に起こる夫婦喧嘩(といっても妻→夫の一方通行)と、 自分の部屋にてつこが逃げ込んだ後 聞こえてくる叫び声と汚い言葉に、 精神的に参ってしまった。 怖くて怖く…

初投稿

てつこは小学校の頃の自分の写真を見た。 全部、死んだ魚の目。 この子はなんでこんなに怒ってるの? 苦笑しながら写真をしまった。 いい大人になったのに、今でも泣き虫だ。 言葉よりも涙が出る。 なぜなのか。 てつこは昔のことを思い出して書いてみること…