てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

『かわいそう』という呪い

『かわいそう』はとんだネガティブワードだ

 

病気で若くして亡くなってかわいそう

友達いなくてかわいそう

家が貧乏でかわいそう

悪い奴にだまされてかわいそう

 

かわいそう、と言った瞬間に、その対象者はもはや救いようがない立場に見えてくる

そんなつもりでは無かったとしても、

あぁかわいそう…あの人本当にかわいそうだよねぇ…

と周りが連呼する度に、

もう二度と幸せが来ない呪いをかけている

呪いだから当人もそれを受け入れてしまうかもしれない

 

一時期、『かわいそうなわたし』と自分を位置づけていた

結局、『かわいそう』は私を鬱にさせていただだけだった

 

某ジャーナリストのように美しい日本語を追究したり

教師が言葉には魂が宿るんだと熱弁したり、

そんな精神的な考えと私はカンケーないと思っていたけど

案外言葉一つで変われるものだ。

『かわいそう』を連呼するのはもうやめだ