てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

「一人がいい」は強がりか?-便所飯からただよう親近感-

以前ネット中心に「便所飯」が話題になったと思う。

ほほぅ、そんな奴がおるのか、

くらいにしか思っていなかった。

が、

まさにてつこが勤務する会社で発生していた。

最近女子トイレの汚物入れや洗面台脇のゴミ箱に弁当の空容器が捨てられているとのこと。

ゴミの分別をしましょう&汚物入れには捨てないでください、

との注意喚起であった。(それは全くその通り)

 

それを聞いた第一印象は「ホントに便所飯する人いるんだなぁ」だった。

一方で、その人とちょっと話をしてみたい、という関心が出てきた。

 

てつこは昼ごはんは必ず一人で食べる。

誘われても適当に理由をつけて誤魔化したり、

性格が分かる人にははっきりと「一人がいいので」と言って断ったりする。

その人が嫌いなのではなく、

単純に昼くらい仕事から離れたいし、一人でスマホいじったり昼寝したりしたい。

ただ意外にも同僚・先輩・上司たちの反応は芳しくない。

上司「あれ?一人で食べてるの?寂しくない?」

先輩「一人で食べててかわいそうね!」

同僚「あ!ごめんね、誘ってなくて!今度一緒に食べようよ!」

声をかけられる度に、てつこは不思議に思った。

 

その‘決めつけ’は何なのか。

 

誘われたらたまにはついていきます。

今日は嫌だと思ったらはっきり理由を言うようにしています。

皆でランチミーティングしても時々ならいいです。

でも

勝手に『かわいそう』って言わないでくれる??

 

てつこのただの想像だが、

この会社で便所飯をしている人はこの『かわいそう』がすごく嫌なのではないか。

いい迷惑でもあるし、この『かわいそう』がちょっとトラウマというか、

過去嫌な思い出がある人なのかもしれない。

周りの反応が気になって、だったら一人で見つからないようにささっと食ってやるよ、

という心意気の人かもしれない。

想像が膨らんで仕方がない。

 

てつこ自身、特に小さな子ども時代はトイレが安心できる場所だった。

狭い個室で用を足すのだから必ず「一人」だし、戸を閉めるのでうるさくない。

すごく汚い話だが、トイレマットに横になって昼寝をしていたくらい安心だった。

「誰にも見られない」というのがとてもポイントが高い。

それはつまり「誰かの目を気にしなくていい」ということ。(トイレだから当たり前だが)

 

そうなると「便所飯」はかなりストレスフリーな昼休憩となり得る。

但し、清潔感がイマイチ。

かと言って、広い食堂の一角のおひとり様用のお席、では補えない。

完全個室のおひとり様用お席が欲しい。

 

当社で「便所飯」をしている女子は声をかけてくれませんか。

熱く語りませんか。

昼休憩以外で。