てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

ちょっとした愛情を「受け止めてくれる」相手がいたら、変われるか??

猫が好きだ。

犬は嫌いではないが、クールな猫の方がかわいらしく感じる。

猫が欲しい。

しかし、てつこは重度の猫アレルギーだ。

キレイと評判の猫カフェに行って、5分でくしゃみ鼻水涙息切れが起きて死にかけた。

(それでも30枚程写真は撮って出たけれども)

 

鳥も好きだ。

インコやあひるがとてもかわいい。

最近流行りのカワウソもかわいい。

ウサギやハムスターもかわいい。

ただ、どれももふもふしているので、アレルギー検査をした方がいいだろう…。

 

そう、最近「ペットが欲しい」感情の波が高まりつつある。

 

ああ、そうだ。

アレルギーが出なそうなペットなら「魚」なんてどうだろうか。

 

 

てつ父は天体望遠鏡事件↓の後、「熱帯魚」を飼い始めた。

てつこは星座早見表の使い方を覚えていない - てつこはじと目でなにを見る?

「熱帯魚」も突然買ってきたのだった。

手先が器用なてつ父はあっという間に魚の種類を増やし、

水槽を大きくし、小さな岩や流木を入れたりして、それはそれは立派なモノになった。

こまめに掃除もして、魚が卵を産んで更に増え、

てつこも水槽をぼーっと見ては癒されたし楽しかった。

何よりてつ父自身の立派な趣味となったことが、

ピリピリしているてつ家の中で、てつ父にもてつこにも良い安定剤となった。

(勿論、てつ母には「(魚が)臭い・気持ち悪い」とイラつきの種でしかなかったが)

 

 

ゆらゆらと泳ぐ魚を見ていると、確かに気持ちが落ち着いた。

頭の中に浮かぶ余計なことが消えていく感じがする。

てつ父も同じことを感じていたのだろうか。

 

てつ父は幼い頃に両親と死に別れ、顔もあまり覚えていないと言っていた。

寂しい思いを抱えると、人はなぜだかペットが欲しくなる。

てつ父もてつこも、他人に愛情とかの感情をまず「表現」をするのが苦手だ。

だからこそ勝手にすり寄ってきてくれるペットに惹かれるのかもしれない。

何より、人間よりもペットのほうが「楽」なのだ。

きちんとお世話をすれば、何も考えなくてよい。

 

てつこは一時期、子どものいない自分がペットを飼ったら

‘寂しいオンナ’に見られちゃうなぁと勝手に偏見を持っていた。

本当はそんなことはどうでもよくて、

「誰にどうやって向ければよいかわからなくて、持て余している愛情」を

受け取ってくれる相手が早くほしい。

それがペットでなくても、子どもでもパートナーでも誰でもよい。

とにかく愛情のやり取りがしたい。

 

勝手な偏見や思い出は捨てないとなぁ。