てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

人の嫌がることがわからない、それほど哀れなことはない

世の中には変わった人が時々いる。

変わった人と言えば聞こえはいいが、もっといえば嫌な人。

 

てつこの会社にお局様の女性がいる。

メイクが濃くてブルーマンと陰で呼ばれるお局様。

彼女は電話の受け答えはひどいわ、書類は投げて人に渡すわ、

「は?」「だからなに?」と平気で人に言っちゃうわで散々である。

これで仕事もできないのだから、困ったちゃんなのだ

 

そういえばてつ母もやっかいな性格だった。

平気で嘘をつく人のが一番やっかい。しかも見栄の嘘。

私は脚本家だ、私は癌を患っている(から丁重に扱え)、私は皆に妬まれて苦労してきたんだ。等々。

自分を良くしようとするだけでなく、相手にも同意を求めてくる。

そして気に食わなければ悪い噂を流したり、気に入れば取り入ってお金を借りたり…。

周囲を巻き込むのでタチが悪い。

 

もう一人、男性で‘こいつはあかんぜよ…’と思った人がいた。

その人は自分の奥さんを「あいつ」「お前」と人前で呼び、

「あいつの弁当はマジでまずい」だの「お前はとろすぎる」だの平気で言う人だった。

そして自分の仕事の自慢話を延々と他人に聞かせて、ただひたすら場を盛り下げる人物であった。

 

てつこもいい歳なので色々な人と出会ってきた。

そんなに人の悪口を言いたくない方だが、このTOP3についてはどうにもフォローできない。

彼彼女らに共通するのは「他人が嫌がることがわかってない」ところ。

小さい頃に人が嫌がることをしちゃだめよ!とママに教わらなったのか?と言いたい。

他人が嫌がることは、自分がされても嫌なことのはず。

それがわかっていない。

彼彼女らには自己と他者の境界線が無いのかもしれない。

「自分が嫌だと思うことは他人も嫌だと思うからやめとこう」

普通はそう考えられるのに、それができない。

自分と他人を客観的に捉えられるほど思考が発達していない。

だからとてもかわいそうな人とも言える。

 

彼彼女らと上手く付き合うにはどうすればいいのだろうか。

いい歳どころか、てつこより年上である。

結局は適当に受け流してやり過ごすしかないのであろう。

そして、てつこだけでなく他の人も同じように対応していくであろう。

彼彼女らはこれからも薄い人間関係を歩んでいく…

…そう考えるとこのTOP3のような性格に生まれなくて(ならなくて)良かった。

これほどゲスくて気持ちの良い「高みの見物」はない。

明日からのブルーマンとのお仕事も乗り切れそうである(ゲスの極み)。