てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

自分を大切にするってことがわからない時期と、その後。

Twitterで心に引っかかったツイートがあった。

 

 

『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の永田カビさんのツイート。

自分のためにお菓子を買おうと思うが結局「無駄遣い」と思ってしまう様子。

 

ああああああ、わかるぅぅぅぅぅ

 

となった。激しく共鳴した。

学生時代、自分のために何かを買うという感覚がわからなかった。

てつ母がお菓子も洋服も雑貨も全て用意してくれていたこともあるが、

「自分のために自分で何かする」という行動がとれなかった。

 

大学生になっても中学の時に買ってもらったデニムとトレーナーを着ていた。

おいしいものやおしゃれなものを食べたいという気持ちが無いので、

特売の菓子パンやカップ麺を毎日食べていた。

きれいに見られたいと思わず、化粧もしなかった。

1円でも「高い」と感じたら一切手を出さなかった。

私にこんな高い物買う必要がないと思っていた。

 

自分にそんな価値が無い、

自分はブスだからそんな必要が無い、

自分はこれを食べても好きじゃないだろうからいらない。

そんな気持ちがあったのだろう。

ただ、当時はそんなはっきりした気持ちよりも、

化粧品やおしゃれな洋服を見かけたら「恥ずかしい!」

かわいいケーキを見たら「まぶしい!」

友達に遊びに誘われたら「申し訳ない!」

という感情が先に立って、本当の気持ちが隠されていた気がする。

 

きっとてつこは「自分」を捉えられていなかった。

「私は私」という考え方が無かった。

「自分」の価値は、てつ母やてつ父の喜怒哀楽・学校の成績・学校行事などでの役割・友人からの評価などで決まると思っていたのだ。

てつこはてつこ自身の気持ちや性格を知ろうとしなかった。

だから大切にできなかった。

 

いつから大切にできてきたのだろう。

特にきっかけはないと思う。

ただ、大学時代のアルバイトや友人との繋がり、恋人との出会い、

就職とその後の会社員生活、そして長期間の疾患・・・

これら大小のライフイベントを通じて

「自分ってこんな人間か」

とわかるようになってきた。冷静にというか客観的にというか。

その頃から『自分へのご褒美』ができるようになってきたと思う。

おやつを買ったりお酒を飲んだり温泉に行ったり。

少しずつ、自分の弱い所強い所が分かり始めて、

ようやく自分をいたわることができてきたのだ。

 

でもこれはてつこの経験則であって、ツイートのリプ欄に

色々言葉があるように、色々な捉え方や正解がある。

これらを目にして自分のためになりそうなことを見つける

ってことも、自分を大切にする一歩なのかなぁと思った。