てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

ワタシの人生、ワタシが決める。良いも悪いも、ワタシが責任を取る。

てつこにとって、今週は節目の週となった。

4月の第一週という年度始めということもあり、

昨年から希望を出して面接やら何やら審査を受けていた

異動の希望がやっと通ったのだ。

結果が出るまでドキドキして若干上の空だった(数か月も)。

まだ暫くは今の部署にいるが、数か月以内には異動する運びとなった。

 

ワタクシゴトで忙しかったのもあり、

年度始めということで忙しかったのもあり。

一週間があっという間に過ぎた。

大好きなお酒もあまり飲めなかった。

家に帰ってきてはばたんきゅ~と床に着いた。

 

そんな中、数年前の社内研修で言われた一言を思い出した。

会社の研修で、生い立ち語るのやめません? - てつこはじと目でなにを見る?

でも愚痴った『生い立ちを振り返る系研修』での一幕だった。

 

同じグループになった同期の女性に、

「いやー小さい頃はあまりいいことなかったんですよ~」

と簡単に説明した。

「希望していた中学や大学には行かせてもらって、

 ひたすら勉強して、ひたすらバイトして、早く親元離れて頑張るぞー

 と思って今の会社を選びました。てへぺろ☆」

てな具合に。

するとその女性は目をまん丸くしてこう言った。

 

「・・・てつこさんて・・・

 自分で自分の人生を決めてきた・・・って感じですね!!!」

 

てつこは逆にびびった。

更に女性は続ける。

 

「私はてつこさんみたいに、家庭には何もなかった。

 平和だったかもしれません。疑問を感じたこともありません。

 だからなのか、私は自分で何かを決めた記憶がないんです。」

 

てつこは正直、彼女なりのお世辞なんだろうなぁと思って聞き流した。

 

しかし。

今その言葉を思い出して、う~んと考えてみる。

案外、“決めてきた方”なのかもしれないな、と。

 

てつ親両人の良い所は、てつこの希望に耳を傾けようとする所だった。

(それを叶えるかはさておき。)

そしててつこ自身に決めさせる所だった。

小さい頃のてつこには負担ではあったが、

そのおかげで大分鍛えられた。

てつ親の特性も把握しつつ、自分の進路は自分で決めようと心掛けた。

親が納得しなさそうな進路であれば、

上手く言いくるめてみようと試みた。

もし意見が通らなくても、自分なりに考えて

今はだめでも将来こうしよう!と落とし所を考えた。

 

もしかして、これってとってもイイコトなのではないか???

 

昔付き合いのあった友人にも、今の職場の同僚にも、

全て受け身で、相手に空気を読んでやってもらおうとする人種がいる。

自分では何も決めない。

自分では何も動かない。

そうだ。てつこは彼・彼女らとはちょっと違うのだ。

だから多くの上司が異動に伴う審査を応援してくれたのだ。

だから多くの同僚が早く昇格して上司になってほしいと言ってくれるのだ。

 

そう気付いた時、お腹の底から力が沸き上がってくるのを感じた。

なんてありがたいのだろう。

そして、ひたすら頑張ってきて本当に良かった。

あぁ、ワタシはワタシの人生に報いることができたのだ。

 

これからも辛いことも泣くこともあるだろう。

それでも判断していかなければならない。

後悔して心の底に落ちてひっこんでしまわないように、

今回思ったことを忘れないでいこう。