てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

能ある鷹は爪を隠しても、一言喋っただけですぐわかる

最近、世の中に「仕事ができる人」って本当にいるんだなぁと痛感している。

昨年異動し、周りを見渡すと、

・東大出身で尚且つ子どもも東大通ってる

・住所が超ハイパー高級住宅街

・朝7時に出社して夜は10時以降も会社にいる(三六協定知ってる?)

みたいな、エリート社畜的な人が多い。

経歴もメンタリティも平々凡々なてつこは毎日肩身が狭いが、

そんな中、「いやーこの人ホントすごいな」という人が二人いる。

 

一人はこの職場の部長。

「一を聞いて十を知る」をまさに体現している人である。

会議で報告者が二言三言喋った段階で、

いや、もはや議題が示された段階で、課題と解決策がわかっている。

「この問題点は〇〇だから△△のようにすればいいんじゃないの」

誰も気付いていなかった課題を指摘しつつ、

部長として方針も同時に指示してくれる。

どっちかしか与えない”上の人”って結構多い気がするが、

(てか何も与えない人も多い…)、

今の部長ほどバランス感覚がある人って、てつこは今まで見たことが無かった。

話が長いのが結構困る(会議時間押すから…)が、

それも面倒見の良さの裏返しかなと思えるほど、「できる人」だと感じる。

 

もう一人はてつこの隣の席の人。

この人も本質を突くのが早い。

例えばてつこがだらだらと、全容をわかっていないまま報告しても、

論点を整理して「ここを調べたほうがいいね」と

アドバイスまでしてくれる。今までは、

「うーん?なんだろうねぇ」とわかっていないてつこに便乗して

一緒に悩み始めてしまう先輩や、

「この子が何言ってるかわからないからほっとこう」という感じで、

任せるよ、と一言放ってタバコを吸いに行く上司など、

あんまり頼りにならない人が多かった。

(てつこももっと頑張れよ、というご意見もその通りです。)

隣の席の彼女は論理的というか冷静というか、

ビシッとしてブレない姿勢がとても気持ちが良い。

こんな風になりたいなぁと思う。

優柔不断・議論が苦手・周りを気にする等々のてつこに足りない物を

全て彼女は持っている。

 

この二人は「ガチで仕事できる人」なのである。

といっても仕事しかできない訳ではなく

ユーモアもあるし誰とでもコミュニケーション取れるし、

なんかもう「そのスキルの1%でいいからください」と懇願したい。

いいなぁ。

 

そういえば、この二人は初めて会って

少し言葉を交わしただけで雰囲気の違いがわかった。

「あ、なんかこの人、できる人だ。」

第一印象がそんな感じだった。

その時はまだ何ができるのか・どんな人なのか勿論わかっていない。

ただ、とにかく

「この人、できるっ・・・!!」

と思ってしまったのである。その時のてつこの背景には、

福本伸行先生のアカギばりに「ざわ・・・」が出ていたに違いない。

 

今はその二人の背中を見て、仕事のやり方を覚えるしかない。

職人気質な仕事論って今時古いのかもしれないが、

でもやっぱり「見て覚える」ってことも必要だろう。

あぁ、お仕事しんどいなぁ。

でも目指すところが見えているのはある意味楽なのかなぁ。

そんな風に真面目に考えた土曜日の夜でした。