てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

打てば響く、そんな相手をずっと待っている

いくつかの精神科を巡ったてつこだが、カウンセリングは受けたことが無かった。

ここ最近の心身の不調を受けて、初めて受けてみた。

以前は精神科で薬をもらうことが治ることだと思っていた。

カウンセリングは保険は効かないし、

話をするだけで本当に良くなるのかなぁと半信半疑だった。

 

それでも最近、

誰かに話を聞いてほしい。

てつこ自身が思っている以上にてつこの中に色々溜まっているのかもしれない。

 

と思えるようになってきた。

以前は余計な考えを振り払うだけでいっぱいいっぱいだった。

少しずつ心に余裕が出てきたのだろうか。

 

 

カウンセリングはまだ始まったばかり。

それでも発見があった。

てつこの傷は小さい頃に受けたにも関わらず、じゅくじゅくと膿んでいること。

まだ『古傷』にならずに痛んでいること。

そして傷によって出来てしまった心の穴は『埋められない』こと。

図らずも

昔は安心できる家が欲しかった。今は逃げられる家が欲しい。 - てつこはじと目でなにを見る?

で、てつこ自身で書いたことと同じことを言われた。

 

そう、てつこは気付いていた。解決の糸口に。

それでも何もできていなかった。

頭の中でぐるぐると巡っていただけで

本当にそうなのかな?と自分の考えを信じていなかった。ここにも自分不信が存在していた。

 

カウンセリングを受けてみて気付けた。

『てつこは、てつこの言動に対して何かを応えてくれる人が欲しかったんだな、ずっと。』

考えに同調したりアドバイスしてくれたり、

てつこのことを考えて否定してくれたりする人が、今までいなかった。

 

寂しい事実にまた一つ気付いてしまったけれども、

これからは響いてくれる人に一人でも多く出会って大切にしていきたいと思う。