去年、伝染性単核球症で入院した話。その1。
このブログを始めようとてつこが思ったのは、去年の入院が一つのきっかけだった。
土曜日から始まった。喉が若干痛かった。
日曜日。食べ物を飲みこむのも痛くなった。
月曜日。普通に出社したが相変わらず喉が痛い。唾を飲むのも痛くなってきた。
会社を早めに上がり、夜間やっていた耳鼻科に行った。
「風邪ですね。喉も真っ赤です。」とのことで抗生物質やうがい薬をもらった。
その時びびったのは、熱が39度もあったこと(気付いていなかった)。
火曜日。さすがに会社を休んだ。治ると思っていた。
水曜日。熱は一向にひかない。
木曜日。熱は一向にひかない。おかしいと思い大学病院に行ってみる。薬が合わないのかも、と言われて違う抗生物質をもらった
金曜&土曜。熱は(略)。おかしい…さすがに焦り始めた。
日曜日。熱は(略)。
月曜日。また大学病院に行き、念のため血液検査と点滴を受けた。
ベッドに横になりながら点滴(水分補給)を受けている・・・と。
先生「てつこさん」
てつ「…はぁい(←さすがにしんどい)」
先生「言いにくいのですが…入院してください」
てつ「………え?」
先生「肝臓の数値がすごく上がっています」
え?風邪じゃないの?え?まじ?なんで?
と思っているうちに車椅子で病棟に運ばれ、即入院。
詳しい血液検査の結果、『伝染性単核球症』と診断された。詳細は以下ご参照↓
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/444-im-intro.html(国立感染症研究所のページ)
第36回『若い世代で感染が増えている伝染性単核球症とその予防について』|バックナンバー|Dr.ヨコヤマコラム|専門家コラム|福祉ナビ|サラヤ株式会社 企業法人向け
ヘルペスウイルスの一種の「EBウイルス」への免疫が子ども時代に出来ていない人が
感染すると症状が出てしまうというもの。
妊婦さんがはしかの経験が無いと重症化してしまうのと似たような感じ。
唾液でうつるので「キス病」とも言われている。
しかしこの呼び名勘弁してほしい…寂しいてつこはキスなんて去年して(自主規制)。
結局1か月入院した。
大学病院の先生とはいえ、大人のEBウィルス患者の対応は初めてだったらしく四苦八苦していた。
今思えば入院後もしばらく抗生物質を投与されていたため、そのせいもあり
肝炎が悪化したのだろう。(この病気を悪化させる抗生物質があるそうです)
通常30上限の肝臓の数値は500超えた。さすがにその時は怖くて泣いてしまった。
日に日に上がっていく肝臓の数値を見て、病魔の怖さを初めて知った。
病棟では色んな人と出会った。
てつ父が入院した精神科病院のときのように、ずっと出られない人もたくさんいた。
そんな人たちを見て、そして初めて大きな病気になって、
ありがちだけれど「元気なときは、やりたいことやらないとなぁ」と思ったのだ。
悶々としていたてつ母&てつ父問題にも決着をつけたい、とも思った。
最後に。
実はこのEBウイルスで亡くなった声優さんがいた。
入院中に偶然知った。アニメの作品については詳しくなかったが、その活動や闘病記を改めて知り非常に辛い気持ちになった。
きっとこの方は熱が出ても具合が悪くても仕事をがんばってしまったのだろう。
そしててつこ以上に、この病気・ウイルスに詳しいお医者さんと出会えなかったのだろう。
でもこの病気を知らなかったら、この方とは出会えなかった。
この方のこと、そしてこの病気のこと、てつこは一生忘れない。
身近に具合の悪い人がいたら、万が一を考えるようアドバイスするぞとこの時誓った。
松来未祐さんのご冥福をお祈り申し上げます。
追記した「その2」はこちら↓