てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

幸せだなぁ、を感じるために今できること。

金曜日の夜、仕事帰りにデパ地下でワインとクリームチーズのポテサラを買った。

そして家でオリンピックのハイライトを見ながら食べて飲む。

「あぁ、なんか幸せだなぁ」

と思った。それも突然に。

 

食べ物がおいしかったせいだろうか。

ワインが口に合ったからだろうか。

テレビがおもしろかったからだろうか。

 

なぜ「幸せ」なのか考えてみる。

どんなことが今までにあったか、思い出す。

最近、朝起きれない。寝る時間を30分だけ早めてみたら、日中の眠気やだるさは少し楽になった。睡眠不足だったのだろうか。

最近、仕事で評価してもらえるようになった。以前は課員の評価に興味ない上司ばかりで、てつこの職場は皆軒並み「普通」評価だった。そこへ新しい上司が来て、きちんとその人の特性を見てくれるようになった。この変化は、頑張るてつこにとって嬉しいものだった。

最近、以前にもまして食べ物への関心が強くなった。おいしいものを食べて満足したいという気持ちが出てきた。そして家で何かを作ってみよう、という気持ちも出てきた。そのためもっぱら家飲みだ。

・・・

最近の自分を振り返ってみると、そんな大したイベントはなかった。。。

 

いや、待てよ。

それが大事なのではないか??

 

てつこは自分の不調に気付いて寝るのを早めた。何でも頑張り過ぎるてつこにとって、進歩ではないだろうか。

てつこは何気に仕事一筋の社畜ちゃんである。そんな彼女に高い評価という一番のご褒美が与えられれば、そりゃテンションも高まる。

てつこは一昔前まで食に興味がなかった。休みの日も疲れがたまって外食する日も多かった。それが良く変化したのは前向きになったことではないか。

 

些細なことだけれども、「幸せ要素」が詰まっている出来事ばかりだ。

てつこは少しずつ前向きな性格になれてきた気がする。

そして心の余裕が出来てきた気がする。

今までとにかく必死だった。

毎日毎日、不安や焦りと戦った。

こんなに頑張っているのに何も成果がでない。

他のみんなは楽しそうなのに、なぜ自分だけこんなに辛いのだろうか。

毎日毎日、心の中でもリアルでも泣いていた。

 

今はその回数が減ってきた。

今でもどーんと下に落ちる時があるけれど、回数が減った分持ちこたえられる。

そこに「幸せ要素」を的確につかむ心の余裕ができてきた。

なんとまぁ、これは大きな前進ではないか!

 

てつこ自身、不安や焦りの中で「こんな考え方ではいけない」と

自らを改める気持ちがあった。カウンセリングや通院も始めた。

毎日の出来事や感情を大切にした。何より、自分自身の体調を大切にした。

すぐには変化が訪れなかったけれども、確実に実を結び始めている。

1年以上かかっているけれど、それが今回の「幸せだなぁ」に繋がったのだ。

 

てつこは自分自身から勝ち取った「幸せだなぁ」を誇りに思う。

そして今また「幸せだなぁ」と感じるのであった。