てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

東京レインボープライドに思いをはせて。

ゴールデンウィーク最終日の5/6、てつこは思い立ち、

渋谷・代々木公園で開催された東京レインボープライドを見に行った。

浜崎あゆみがライブを行ったので、ご存知の方も多いかもしれない。

LGBTQの人々が集う、国内最大級のマイノリティのイベント。

もっと簡単に言えばゲイパレードである。

様々なステージと、渋谷の大通りを練り歩くパレードの二本立てだ。

 

会場は熱気にあふれていた。

おいしい食べ物の出店もあるし、ゲイ向けのブースもあれば

勿論レズビアン向けのブースもある。

トランスジェンダーの人が呼び込んでいた所もあった。

おもしろいと思ったのは、資生堂がお化粧をしてくれるブースを出していたこと。

男性も女性も化粧をしてもらっていた。

他にも大学サークルのブースや企業の宣伝ブース、等々。

来ている人たちにはTシャツジーパンの普通の格好の人もいれば、

女装している人もいる。ちょっと笑ってしまったのは、

小さい子どもが「あ!ピカチュウだ!!」と嬉しそうに指をさした先に、

ピカチュウみたいな尻尾を付けた上半身裸のムキムキ兄さんがいたこと。

カオスで笑ってしまった。

とにかく多くの人で賑わっていた。

 

到着して早々てつこはトムヤンクンラーメンと生ビールを味わい、

パレードの出発地点へ急いだ。

たくさんの国会議員が先頭にいた。

12時にパレードの隊列は出発した。

思い思いのプラカードや横断幕を持った人々が歩き出す。

Tシャツに書いてある企業名を見て、こんな会社の人も参加してるんだ!と驚く。

コスプレのような華やかな格好を見て思わず声が出る。

海外の参加者も多くグローバルな雰囲気に驚く。

しばらく出発を見送り、またブースを見て回った。

 

このイベントはここ数年連続で開催されている。

今年は過去最大の人出だったようだ。

 

てつこは学生時代に東京レインボープライドの前身である、

東京レズビアンゲイパレードのボランティアスタッフに参加していた。

パレードの隊列にも参加したことがある。

あの高揚感は未だに忘れられない。

懐かしさを感じながら、今回約10年ぶりに見に行ったのだった。

 

当時、実行委員会の方々と話したり行動したりすることがあった。

それはそれは、本当に大変な努力の積み重ねだった。

運営資金をカンパしてもらうために飲食街や企業を歩いて回った。

仕事の合間にホームページやパンフレットを作成していた。

てつこが知らない努力も相当にあったと思う。

委員会のメンバーで会う人は皆、疲れていた。

それでもパレードの開催という一つの目標に向かって活動していた。

結局委員会は上手くいかなくて解散してしまったけれど、

その意志は今の運営団体に引き継がれている(と思う)。

 

以前と違い、圧倒的にイベントは盛り上がっていた。

ブースもたくさんだし、参加者も多い。

パレードの隊列は倍以上組まれていた。

何より、大企業が協賛したり参加していることにとても驚いた。

大企業からの協賛なんて夢のまた夢だった。

プレス取材に来て欲しいとお願いしても、あまり来てくれなかった。

それが当時と全然違うように感じられた。

その違いを体感しながら心から思った。

『あぁ、今日来て良かったなぁ』と。

 

マイノリティ、特にセクシュアルマイノリティの話になると

人々の興味関心は微妙な方向に行くだろう。

自分の性自認が揺らいでいないので関心がなかったり、

異性が好きなことに疑問を持たないので考えたこともなかったり。

てつこ個人としてはそれでいいと考えている。

みんな違ってそれでいい。

マイノリティはマイノリティでいいと思う。

ただ、マイノリティの存在が見えないことはとても悲しい。

それによって自分の生き方が縛られてしまう人もいるし、

平気で他人を傷つけてしまう人もいる。

そういったことがもっと少なくなればいいと思う。

 

今日も引き続き、テレビやネットニュースで東京レインボープライドが

取り上げられている。より多くの人の目に触れて欲しい。

いろんなことを頭の中で考えてしまうけれど、

とりあえずはそのことを言いたくてブログを書きました。

楽しい一日をありがとう。