てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

医師を信じるか・信じないか、迷った一週間。

2~3週間前からくちびるがガサガサしていた。

最初は乾燥によるものだと思っていたが、

部分的に黒く変色するようになった。

なんだろう?最近変えたリップクリームが合わないのか?

乾燥してカサブタになったのか??

そんなことを思っているうちに、赤く腫れてかゆくなった。

 

これは、普通じゃない。

 

土曜にかゆくなり、日曜にはムズムズ感も出てきた。

月曜日になり、マスクをして出社。早めに仕事を切り上げて、

夜間も開いている皮膚科を見つけ、駆け込んだ。

 

医師はマスクをとったてつこの顔(というか口)見て、

「あぁ」と声を漏らした。

ペンライトを一瞬照らし、すぐに言った。

ヘルペスかもしれないね。」

てつこは今までヘルペスになったことがない。

聞きたいことがたくさん頭の中に出てきて、言おうとした瞬間。

「まぁ普通の炎症と治療法は変わらないから、薬を両方出します。

 お大事に。」

 

この間1分ないくらいだった。

秒速の診断。

不安症なてつこは何かあったらすぐに病院に行くので、

丁寧な医師から雑な医師までピンキリ出会ってきたが、

その中でもトップ5に入るくらいの秒速の診断だった。

 

ヘルペス用の抗ウィルス剤と、炎症用の塗り薬の2つをもらった。

帰宅し、あまり不安だったのでネットで検索を始めた。

実は、一つ情報を仕入れていた。

「口唇ヘルペスステロイドを塗ると悪化する場合がある」ということ。

てつこは体調が悪くなると、ついついネットで色々と症状とか

治療法を検索してしまうのである。

デマばかりだろうと思いつつ、ついつい…。

今回も病院に行く前の空き時間でちょっと調べていたのだった。

処方された塗り薬を調べると、ばっちりステロイドの薬だった。

 

あー、どうしようかなー

ネットを信じるのもなぁー

でもあの医師のおっさんもなんか信用できないなぁー

悩んだ挙句、ヘルペス用の抗ウィルス剤だけを飲み始めた。

 

かゆみや赤い腫れは少しずつ引き始めた。

その代わり、赤い発疹が残り、首がかゆくなり始めた。

仕方なく、今度は会社の近くの皮膚科に寄ってみた。

 

今回の医師のお兄ちゃんは、ふむふむと皮膚の状態を見てくれた。

なんとなく信用できるかなぁと思い、

「先日、別のところでこの薬を処方されたのですが…」とお薬手帳を見せた。

すると、

「え?これ本当に出されたのですか?え??」

と、お兄ちゃんがめっちゃ驚く。続けてこう言った。

「この薬、ステロイドで一番強いやつです。

 くちびるに塗ることはあり得ません。」

 

まじか。

グッジョブ、自分…!!!

 

結局、ヘルペスと炎症が同時に起きた可能性があると言われ、

顔全体にぬれる軟膏とか保湿剤とかをもらって帰った。

今は徐々にだが、かゆみが落ち着いてきている。

ヤブ医者の抗ウィルス剤と、お兄ちゃんの軟膏のおかげで。

 

口唇ヘルペスステロイドが絶対にダメなのかははっきりしないが、

結果的には最初の病院の塗り薬を使わなくて正解だった。

でも普通は医師の言うこと信じるしなぁ…

今回もたまたま自分の判断が良かっただけだし…

そう思うと何を信じていいかわからなくなった。

ネットやテレビの情報だけで自己診断しないほうがよいと思うが、

ある程度知識や情報を持っていた方が身を守れるのかもしれない。

 

うーん、「健康」が一番だな…。