てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

ヘタレの上司に需要はあるのか?

・・・掲題の件につきまして

・・・結論として

 

需要は無い!

 

というのが世間の本音。そしててつこの本音。

 

 

仕事をする。

その上での目標や夢って何だろう?

それともこの歳で‘夢’なんて言うのは恥ずかしことなんだろうか?

ともかく漫画やドラマみたいに

「(仕事をしていて)わたしは何を将来したいんだろう?」

「(仕事をしていて)わたしはなんでこんなに頑張っているんだろう?」

と思う。最近。

 

そう思うことって、よくあることなのだろうか。

そう思うことを、実はちょっと恥ずかしいとてつこは思っていた。

自分は出来る人、と思っている自意識過剰感がなんだかあるような気がして。

 

皆悩んでいる。皆頑張っている。

だから自分がそう悩むことが恥ずかしい。と、思ってしまうのだ。

 

てつこは運よく幸いにも、昇格に向けての幸先の良い話をいただいた。

実際に昇格するのはまだまだ先の話である。

だがそれでも、てつこは喜んだ。

会社を辞めなくてよかった、何より自分は頑張った、その思いが込み上げた。

てつ父とてつ母とは違う、そんな優越感すら覚えた。

一方で、またいつもの邪念が邪魔をする。

「その歳なら当たり前のターニングポイントよ」

「何より、メンタル弱いお前が上に立つなんて、できるのかしら?」

そんな心の声が聞こえてくる。

 

てつこはメンタルが弱い。

嫌なことがあるすぐ泣く。クレーム対応が苦手。咄嗟の判断が苦手。

そんな上司がいたら、誰だって嫌だろう。てつこだってそんな奴は嫌だ。

なのに、そんなてつこが、いつかは上席に???

 

てつこみたいなメンタルが弱い人間って何か世の役に立てるのだろうか?

 

この世の終わりみたいな考えがてつこの頭をぐるぐる回る。

自嘲癖に輪をかけてこじれた自信の無さ。自尊心の無さ。

普段は自信が多少あるくせに、いざという時におびえてしまうビビり癖。

 

てつこはメンタルが弱い、それは紛れもない事実。

それでもそんなてつこに、何かできることがあるのか。今できていることは何なのか。

 

人の弱さ。

それを知っている上司は、誰かいりませんか?

話を聞くよ。悩みを聞くよ。飲みに行くよ。毒親対策アドバイスできるよ。仕事の覚えは速いよ。気配りできるよ。クレーム受けても粘って頑張って解決するよ。その後は疲れちゃうから残業しないで率先して早帰りするよ。

パーフェクトではない人間。

見た目は普通だけど、中身は一部欠けている人間。

メンタル弱いけど、今まで頑張って生きてきた人間。

そんな味わい深い人間は必要ありませんか?

 

どうか、これから先、そんな人間を必要としてくれる人や部署に恵まれますように。

今のてつこにはただただ祈り頑張るしか、ない。