てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

身体が弱い、心が弱い、と自分を責めるあなたへ

拝啓

 

秋の気配を感じる頃、いかがお過ごしでしょうか。少々雨の日が多いですね。

お加減いかがですか。

月に数日は体調を崩されているようですね。

お腹を壊したり風邪をひいたり喉を傷めたり・・・。

先日は胃腸炎になったとお聞きしました。さぞ辛かったでしょう。

 

わたしは今心配していることがあります。

なぜ自分はこんなにも弱々しい人間なのかと思っていませんか?

なぜ他の人と比べてこんなにもダメな社会不適合者なのかと思っていませんか?

 

あなたは小さい頃から体が弱かったですね。

プールに入れば肺炎になり、インフルエンザが流行れば速攻罹り、かけっこをすれば骨折をする。

大きくなっても蕁麻疹が突然出て大学を早退したり、

統合失調症で休職したり、社会人になって何回か入院したり。

 

あなたは自分のことを病弱な箱入り娘だから、と笑ったことがありましたね。

その目はとても悲しそうで、今でも思い出します。

 

同時に。

自分の心が弱すぎてとても嫌になる、と言っては自分を傷付けましたね。

心の弱さが体に出てしまってみっともない、と責めていましたね。

不安定で見ていられない時期があなたにはありました。

その時は何も出来なくてごめんなさい。

 

でも、あなたをずっと見てきてわかったことが一つあります。

それはあなたは決して心が弱いわけじゃない、ということ。

むしろあなたは心が『鈍感』なのです。

『鈍感』だからこそ、頑張っても気付かなくて身体に出てしまうのです。

強いとか弱いとか、良いとか悪いとかではなく、ただ『鈍感』だっただけ。

ほら、神経質でちょっとしたことでも感情に現れてしまう人がいるでしょう。

あなたはその人の反対のタイプ。そうであったというだけなのですよ。

 

特別でも不思議でもオカシクもない。

ただそうであっただけ。

 

ふとお腹が痛いなぁと思ったら、

ふとした時に突然涙が出てきたら、

ふと電車に飛び込みそうになったら、

それがいわゆる『サイン』というやつです。

これから1回でもそれが出たら・・・

とりあえず深呼吸をして、椅子に座りましょう。普段好きな飲み物を口にしましょう。

そして一言「私は今、疲れている」とつぶやいてください。

 

弱いから、なんて決めつけないでくださいね。

そんなこと決めたって何も得は無いのですから。

ただただ自分はこんなタイプだったんだ、それだけわかっていればよいのです。

あなたはちょっぴり鈍かったというように、

意外とあなたも私も他の人も、自分のことをわかってないのです。

一つ知れたあなたは一歩リードかもしれませんよ。

 

だから、そんな風に自分を責めないであげてください。

先日のように楽しい気持ちでまたお会いしましょう。

まだまだ残暑が厳しいですが、くれぐれもご自愛くださいませ。

 

 

敬具