てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

リフレッシュしてきました。その1 ~雛のつるし飾り~

上手くいかない仕事。

メンドクサイ職場の人間関係。

夢に出てくる毒親

疲れがどっと出る休日。

あまりに不器用すぎる自分に反吐が出る毎日。

 

てつこはクサクサしていた。(いつもだけど。)

そして思いついた。

『そうだ、旅に出よう。』

 

てつこは温泉が好きである。食べることも好きである。

この両方を叶える旅館を必死で探し、予約した。

いつもだったらケチる宿泊費だが、今回は大奮発した。

勿論会社の休暇もとった。

前回、

ひな人形さんたち、ありがとう。 - てつこはじと目でなにを見る?

の記事を投稿する辺りから、実はそわそわしていた。

楽しみだったし、お金を使うことにドキドキしていた。

自分のために投資する感が半端なかった。

 

旅行当日を迎え、目的の地に向かう途中、

「雛のつるし飾り」というイベントがやっていることを知った。

www.inatorionsen.or.jp

雛・・・おひなさまか。

何の因果か、つい先日ひな人形に想いを馳せたばかりだったので、

見に行ってみることにした。

 

伊豆稲取駅にある、雛のつるし飾りのメイン会場「むかい庵」に来た。

急ぎ過ぎて見事に風景写真を撮り忘れ、速攻で入店した。

 

つるし飾りは想像より遥かにキレイだった。

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立派なひな人形を見て、少し胸がキュッとした。

また子どもの頃を思い出してしまった。

人形用の防虫剤のニオイと、子ども用甘酒の味。

 

つるし飾りは一つ一つに手作りの温かみがあって、

こうやって子どもの成長を願ってたんだなぁと思うと、またキュッとした。

あぁ、自分も親心が分かる年にようやくなったのだなぁ。。。

 

あ、ご安心ください。メンズにもつるし飾りをしていたようです。

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メンズのこちらは、よく見るとつるし飾りが「鯉」!

かっちょええ。

 

このすぐ近くにある、素戔嗚(スサノオ)神社では

もっとすごいイベントがやっていたそうです。

残念ながらもう終わっていて見れませんでした。

なんと、神社の100段以上ある階段全てにひな人形を飾るというもの。

あぁ、見たかった・・・。

zen-no-yu.com

 

ちょっとした寄り道のつもりが、大満足な見学になりました。

伊豆稲取の街中もぶらぶらして、ぶらり途中下車の旅’風’でした。

のんびりした旅行ができる風流な大人になったなぁと

自画自賛しながら旅館へ向かいました。

 

・・・あー、旅行いきたい。(帰ってきたばかりなのに)

ひな人形さんたち、ありがとう。

土曜の昼、てつこは晩御飯の材料を買いにスーパーへ出かけた。

その途中、いつも通りかかる保育園があるのだが

何気なく目をやると、先生と子どもたちが楽しそうに過ごしていた。

その奥に2段くらいのひな人形が飾られていた。

あぁ、そうか、ひな祭りかぁ。

実家を出て一人になって、勿論ひな人形を飾ることはない。

すごく久しぶりにひな人形の姿を見た気がする。

懐かしいなぁ。

自然と子どもの頃を思い出す。

 

狭い狭いてつ家だったが、人並みにひな人形はあった。

しかも、七段のやつ。

馬車とかお重箱とかの飾りも充実していて、それはそれは立派だった。

どうやら、てつこのばあちゃんが買ってくれたものらしい。

今ネットで検索してみると40万前後はするようで、

相当奮発してくれたんだなぁと思う。

 

確か、てつこが幼稚園の頃は毎年飾っていた。

おかげで家族3人並んで寝る場所がなくなるくらい、大きかった。

てつこは誇らしかった。

こんな立派なひな人形が家にあるなんて、嬉しかった。

そしてあのニオイも好きだった。

ただの防虫剤のニオイなのだが、

それを嗅ぐとひな祭りが来た実感がわいて、好きだった。

 

ひな祭りの日には大好きな子ども用甘酒を買って、

ケーキを買って、ちらし寿司を食べた。

太るよ~と注意されながらも、甘酒をたくさん飲んだ。

あの頃からお酒が好きだったんだなぁ。

 

小学生になり、ひな人形を出す日が遅れ始めた。

今思えば、てつ母とばあちゃんの関係が悪くなった時期でもある。

いつも飾ってくれた、ばあちゃんが来てくれなくなったのだ。

それでも、てつこはひな人形が大好きだった。

だから、自分で飾ろうとタンスの奥から箱を引っ張り出しては

よくてつ母に怒られた。

渋々出してはくれるものの、物置部屋として使っている

ほこりっぽい部屋に、七段のひな人形は飾られた。

それでもてつこは嬉しくて、その部屋で一人甘酒を飲んだ。

 

小学校3年~4年くらいだったかな?

それくらいになるともう飾られることはなかった。

てつこも、引っ張り出すことはしなかった。

誰もお祝いしてくれないって知ったから。

 

実家を引き払ったときに、あのひな人形はてつ父が処分してくれたのだろう。

楽しい思い出も、寂しい思い出もたくさん詰まったあの人形。

すごく短い期間だったが、てつこの頭の中では今でも鮮やかだ。

せめて供養してあげたかった。

 

ばあちゃんがてつこの幸せを願って買ってくれたひな人形。

とても立派なひな人形。

ひな祭りって(準備とか大変だけど)いいもんだね。

てつこは、書き出してちょっと泣いてしまったけど、

でもこうやって色々思い出して、

ばあちゃんの願いも思い出せて、

良かったのかなぁと思う。

 

世の中の女の子や全ての子どもたちに幸あれ。

医師を信じるか・信じないか、迷った一週間。

2~3週間前からくちびるがガサガサしていた。

最初は乾燥によるものだと思っていたが、

部分的に黒く変色するようになった。

なんだろう?最近変えたリップクリームが合わないのか?

乾燥してカサブタになったのか??

そんなことを思っているうちに、赤く腫れてかゆくなった。

 

これは、普通じゃない。

 

土曜にかゆくなり、日曜にはムズムズ感も出てきた。

月曜日になり、マスクをして出社。早めに仕事を切り上げて、

夜間も開いている皮膚科を見つけ、駆け込んだ。

 

医師はマスクをとったてつこの顔(というか口)見て、

「あぁ」と声を漏らした。

ペンライトを一瞬照らし、すぐに言った。

ヘルペスかもしれないね。」

てつこは今までヘルペスになったことがない。

聞きたいことがたくさん頭の中に出てきて、言おうとした瞬間。

「まぁ普通の炎症と治療法は変わらないから、薬を両方出します。

 お大事に。」

 

この間1分ないくらいだった。

秒速の診断。

不安症なてつこは何かあったらすぐに病院に行くので、

丁寧な医師から雑な医師までピンキリ出会ってきたが、

その中でもトップ5に入るくらいの秒速の診断だった。

 

ヘルペス用の抗ウィルス剤と、炎症用の塗り薬の2つをもらった。

帰宅し、あまり不安だったのでネットで検索を始めた。

実は、一つ情報を仕入れていた。

「口唇ヘルペスステロイドを塗ると悪化する場合がある」ということ。

てつこは体調が悪くなると、ついついネットで色々と症状とか

治療法を検索してしまうのである。

デマばかりだろうと思いつつ、ついつい…。

今回も病院に行く前の空き時間でちょっと調べていたのだった。

処方された塗り薬を調べると、ばっちりステロイドの薬だった。

 

あー、どうしようかなー

ネットを信じるのもなぁー

でもあの医師のおっさんもなんか信用できないなぁー

悩んだ挙句、ヘルペス用の抗ウィルス剤だけを飲み始めた。

 

かゆみや赤い腫れは少しずつ引き始めた。

その代わり、赤い発疹が残り、首がかゆくなり始めた。

仕方なく、今度は会社の近くの皮膚科に寄ってみた。

 

今回の医師のお兄ちゃんは、ふむふむと皮膚の状態を見てくれた。

なんとなく信用できるかなぁと思い、

「先日、別のところでこの薬を処方されたのですが…」とお薬手帳を見せた。

すると、

「え?これ本当に出されたのですか?え??」

と、お兄ちゃんがめっちゃ驚く。続けてこう言った。

「この薬、ステロイドで一番強いやつです。

 くちびるに塗ることはあり得ません。」

 

まじか。

グッジョブ、自分…!!!

 

結局、ヘルペスと炎症が同時に起きた可能性があると言われ、

顔全体にぬれる軟膏とか保湿剤とかをもらって帰った。

今は徐々にだが、かゆみが落ち着いてきている。

ヤブ医者の抗ウィルス剤と、お兄ちゃんの軟膏のおかげで。

 

口唇ヘルペスステロイドが絶対にダメなのかははっきりしないが、

結果的には最初の病院の塗り薬を使わなくて正解だった。

でも普通は医師の言うこと信じるしなぁ…

今回もたまたま自分の判断が良かっただけだし…

そう思うと何を信じていいかわからなくなった。

ネットやテレビの情報だけで自己診断しないほうがよいと思うが、

ある程度知識や情報を持っていた方が身を守れるのかもしれない。

 

うーん、「健康」が一番だな…。

能ある鷹は爪を隠しても、一言喋っただけですぐわかる

最近、世の中に「仕事ができる人」って本当にいるんだなぁと痛感している。

昨年異動し、周りを見渡すと、

・東大出身で尚且つ子どもも東大通ってる

・住所が超ハイパー高級住宅街

・朝7時に出社して夜は10時以降も会社にいる(三六協定知ってる?)

みたいな、エリート社畜的な人が多い。

経歴もメンタリティも平々凡々なてつこは毎日肩身が狭いが、

そんな中、「いやーこの人ホントすごいな」という人が二人いる。

 

一人はこの職場の部長。

「一を聞いて十を知る」をまさに体現している人である。

会議で報告者が二言三言喋った段階で、

いや、もはや議題が示された段階で、課題と解決策がわかっている。

「この問題点は〇〇だから△△のようにすればいいんじゃないの」

誰も気付いていなかった課題を指摘しつつ、

部長として方針も同時に指示してくれる。

どっちかしか与えない”上の人”って結構多い気がするが、

(てか何も与えない人も多い…)、

今の部長ほどバランス感覚がある人って、てつこは今まで見たことが無かった。

話が長いのが結構困る(会議時間押すから…)が、

それも面倒見の良さの裏返しかなと思えるほど、「できる人」だと感じる。

 

もう一人はてつこの隣の席の人。

この人も本質を突くのが早い。

例えばてつこがだらだらと、全容をわかっていないまま報告しても、

論点を整理して「ここを調べたほうがいいね」と

アドバイスまでしてくれる。今までは、

「うーん?なんだろうねぇ」とわかっていないてつこに便乗して

一緒に悩み始めてしまう先輩や、

「この子が何言ってるかわからないからほっとこう」という感じで、

任せるよ、と一言放ってタバコを吸いに行く上司など、

あんまり頼りにならない人が多かった。

(てつこももっと頑張れよ、というご意見もその通りです。)

隣の席の彼女は論理的というか冷静というか、

ビシッとしてブレない姿勢がとても気持ちが良い。

こんな風になりたいなぁと思う。

優柔不断・議論が苦手・周りを気にする等々のてつこに足りない物を

全て彼女は持っている。

 

この二人は「ガチで仕事できる人」なのである。

といっても仕事しかできない訳ではなく

ユーモアもあるし誰とでもコミュニケーション取れるし、

なんかもう「そのスキルの1%でいいからください」と懇願したい。

いいなぁ。

 

そういえば、この二人は初めて会って

少し言葉を交わしただけで雰囲気の違いがわかった。

「あ、なんかこの人、できる人だ。」

第一印象がそんな感じだった。

その時はまだ何ができるのか・どんな人なのか勿論わかっていない。

ただ、とにかく

「この人、できるっ・・・!!」

と思ってしまったのである。その時のてつこの背景には、

福本伸行先生のアカギばりに「ざわ・・・」が出ていたに違いない。

 

今はその二人の背中を見て、仕事のやり方を覚えるしかない。

職人気質な仕事論って今時古いのかもしれないが、

でもやっぱり「見て覚える」ってことも必要だろう。

あぁ、お仕事しんどいなぁ。

でも目指すところが見えているのはある意味楽なのかなぁ。

そんな風に真面目に考えた土曜日の夜でした。

ジムに通って半年経つのに痩せないのは前世で呪われたからに違いない!

・・・ラノベタイトル風に読んでいただければと思います。。。

 

ジムに通い始めて半年が経った。

最初の月だけ週1回(月4回)コースにしていたが、

翌月からは週2回(月8回)コースにして

なるべく週に2回通うようにしていた。

仕事で平日行けないときは、土日連続で通ったりしている。

月並みなのかもしれないが、なるべく2時間は運動をしている。

みんなで一斉にやるダンスみたいなプログラムは苦手なので、

一人で黙々と一時間以上筋トレを行い、

30分以上ランニングマシンを黙々と走る。

 

黙々と。(←褒めて欲しいポイントなので2回言う)

 

一番最初に、トレーナーレッスン無料券をもらったので

そこで色々な鍛え方を教えてもらった。

なので背筋・胸筋・腹筋・足筋のバランスはとれていると思う。

愚直にも、最初教えてもらったプログラムをずっと続けている。

 

・・・その色々教えてくれたトレーナーさんは若いお兄ちゃんだった。

さわやかイケメン君だった。

一つ一つのトレーニング方法を決める前に、

身長・体重・BMIなど一通りを測ってくれた。

体重はまぁ仕方ない。事実だし。

ただ。

彼の口から聞きたくない指示を受けた。

 

「では、次に、お腹を測りますね!」

 

・・・おっふ。

 

てつこの下っ腹にはビールなどが蓄えれており、立派である。

というか、これが問題児なのである。

これが。

こいつのためにジムに来たのである。

 

この、お腹を測るという屈辱的な(でも誰も悪くない。悪いのは自分)、

出来事を今後忘れることはない。

イケメンの自分よりも年下のお兄ちゃんに、

たるんだこの腹をメジャーで測ってもらったあの日を、私は忘れない。

 

・・・という気持ちも忘れてもいないのに、

なかなか痩せないのである。

二の腕は力を入れると結構盛り上がってきた。

太ももも力を入れると明らかにキュッと引き締まる。

ご飯も以前と変わらず、ドカ食いはしない。

酒を飲んでも、〆のラーメンとかは食べない。

間食も以前と変わらず、していない。

(チョコレートは一粒二粒食べるけど・・・)

なのに!なのに、下っ腹だけは引っ込まない。体重もあまり変わらない。

有酸素運動が足りてないのかなぁ。

またあのお兄ちゃんに相談してみようか。

 

なんでだ。1kgくらい痩せても、1cmくらい腹がへっこんでもいいのではないか?

きっとこれは呪いだ。

そのはずだ。

私は悪くない、呪いのせいだ(カニマヨサラダ食べながら日本酒グビー)。

 

・・・。

まぁ、明日からもお仕事がんばるぞい。

【御礼】温かい気持ちが今、足りていない。だから探そうじゃないか。

前回の投稿

わたしは、弱いから。 - てつこはじと目でなにを見る?

にブクマやスターを付けていただき、

本当にありがとうございます。

Twitterで反応していただいた方もいてとても嬉しかったです。

 

今、気持ちが仕事に向かなくて、

まさにこの瞬間(明日から出勤という事実)辛いです。

普段なら「あ~いやだな~(ビールぐびー)」って感じなんですが、

先々週くらいから、死にたいくらい嫌になってしまいました。

実際に仕事も休んでしまいました。

若干ですが幻聴のような、ちょっとアヤシイ症状もあり、

先日病院に行って頓服薬をもらってきました。

 

事前に病院行ったぜ!自分えらい!(コウペンちゃん風に)

 

弱い自分・・・とても情けないです。

自分に都合のよいイメージの自分とだったら、いくらでも

向き合えるのに、弱い自分と相対すると情けないし嫌になります。

涙も出ます。でもしょうがないのかな。無理しない方がいいのでしょうね。

まだまだ今週も、弱虫てつこのターンのようです。

 

ブクマをいただいて、本当に温かい気持ちになりました。

最近ピリピリイライラしていて、

上司にたいして心の中で悪態をついたり、

コンビニの店員さんに心の中でダメ出ししたり、

テレビ番組で「これ美味しいですね~」とコメントする芸能人に、

「どーせもっといいモノ食ってんだろ」と嫌味を言ったり、

相当に荒んでおります。

他人に対して温かい気持ちを感じることも与えることも、

最近少なかったように感じます。

それがこのブログを通じて感じられたことが大きな収穫であり、

皆様に御礼申し上げたいと思います。

いつもありがとうございます。

 

今日、スーパーからの帰り道、

「にゃー」という声がしたので目を横道にそらすと、

茶色の毛のネコちゃんがないておりました。

てつこが近づいても全然逃げなくて、ずーっとないていました。

目つきが鋭くて、どことなく当ブログのアイコンのネコに似ていました。

たったそれだけの出来事なんですが、

なんか忘れられません。

てつこもこんな風に「にゃーにゃー」声を上げて何かを訴えたいと

思ったからかもしれません。訴えたいことは特にないのですが、

何かを言いたい。喋りたい。アピールしたい。

そして今回のように温かい気持ちになりたい。

自分勝手ではありますが、ブログやTwitterでぼそぼそと

つぶやいていきたいと改めて思いました。

 

明日からまたがんばります。

皆様も寒さにお気を付けください。

わたしは、弱いから。

子どもの頃、理不尽なてつ母と非力なてつ父を見て

「こうはなるまい」と、

「強くあろう」と誓って生きていた。

自分がやりたいと思ったことにはチャレンジし、

文句は口に出さないようにし、

人に嫌なことをしないように気を付け、

笑顔で楽しく生活することを心がけた。

様々な交友関係を持てたし、勉強もそこそこ頑張り、趣味も幅も広かった。

 

ここ数年、子どもの頃をなるべく冷静に振り返るようにしてきた。

あの頃は「強かった」なぁと思う。

一方で今は・・・と考えてしまう。

 

すぐ体調を崩すし、

しかも精神的なもので身体的に原因があるわけではないし、

すぐ泣くし、

すぐ気にするし。

あぁ、なんだか、自分って「弱い」なぁと思う。

 

実際、同僚や上司にも指摘されたことがある。

「体調管理も大事な仕事だよ」

ですよね。

知ってるつもりなんですけど、なかなか苦手なんです。

心の中で言い訳をしつつ、笑顔で「気を付けます」と応える。

 

「弱い」から「強く」なりたいと思って、そう行動してきた。

この瞬間だって、そうありたい。

明日会社に行きたくないなぁ、頭痛いなぁ。

そんな気持ちを跳ねのけて「いっちょやったろうじゃん!」という

気持ちにならないかなーと右往左往してみる。

ネガティブな感情を自分の中でスルーしようと試みたり、

敢えて何が嫌なのか考えたり、

一週間勤務したらご褒美にご飯食べに行こうと予定を立てたり。

色々してみるんだけど、くらーい闇にのまれてしまう。

アニメの主人公のように闇にのまれる瞬間に新たな能力でも目覚めればいいのに、

現実にはそんなこともなくただただ鬱々とするだけだ。

 

ひとかけらのちっちゃな不安感が

ぐわーっと広がって目の前が真っ暗になる。

昔もこんな感じだったのかな。

そしてそれを跳ねのけたのか、それとも気付かなかったのか、

よくわからないけれど「強かった」。

 

今のてつこのライバルは昔のてつこかもしれない。

今のてつこの理想像は昔のてつこかもしれない。

 

でも一時期、昔の「強かった」てつこのせいで今の「弱い」てつこが

出来たのだと思っていた。

疲れたのだ。

昔のてつこがエネルギーを大量に消費したせいで、

今のてつこに残っていないどころかマイナスなのだ。

だから恨んでいた。

あんなエネルギッシュに活動なんかするなよ、ばか。

 

それも一理あるだろう。

昔のてつこは傷だらけだった。でも走っていた。

就職して一人暮らしを始めたあの頃、バトンタッチした。弱いてつこに。

これもバランスなのだろうか。

 

わたしは、弱い。

だから逃げる。

嫌なことから逃げる。

保留にもする。見ないふりもする。

でもその内、強いわたしが出てきて知恵を貸してくれるだろう。

それまで苦しいけれど、わたしは弱いままでいる。

いいよなぁ、別に。