てつこはじと目でなにを見る?

おかしな家で育ったおかしな娘が書く読み物

2017-01-01から1年間の記事一覧

お弁当からにじみ出る思春期女子の憂鬱

今週のお題「お弁当」 「お弁当」の文字を見て、てつこは学生時代を思い出した。 確かあれは中学の頃、ゆみちゃんという女子がクラスにいた。 若干どころか結構浮いている子であった。 いつも口をぽかーんと開けてぼんやりと外を見ていた。 他人とあまり交わ…

会社の研修で、生い立ち語るのやめません?

ここ数日リクルートスーツの若い人が多いなぁと思っていたら、 そうか内定式だったのか、とてつこは合点がいった。 以前から思っていたが、新人研修やら節目の研修やらで 自分の生い立ちを振り返らせたり家族を語らせたりするやつ、勘弁してほしい。 てつこ…

てつこは一人で生きていく。その心は…私にりょうしんはありません。

今週のお題「読書の秋」 てつこは本を読むのが苦手だ。どうにも集中できない。かと言って、電車の中やちょっとした休憩時間で読む、なんてこともできない。 それでも読みたいと思って買ったのが、 マーサ・スタウトの「良心をもたない人たち」(草思社文庫)…

「置いてけぼり」にされることへの異常な恐怖感

以前、山で置いてけぼりにされた子どものニュースがあった。 言うことを聞かなかったため一瞬の躾だったのか、真意はわからないが両親に山の中で一人にされて、親がその場に戻ってきたときにはその子は行方不明。 数日後無事発見された、というもの。 そのニ…

「どっちでもいい」と「どっちかにしなきゃ」のハザマで悩む悪循環

てつこは大学の卒業論文で『生きづらさ』を取り上げた。 LGTBQの人たちにインタビューしてどんな生きづらさを抱えているのか、 そしててつこ自身が抱えて考えている『生きづらさ』と照らし合わせてどう差異があるのか検討する内容であった。 てつこ自身の結…

己のこころが「痛い!」と叫ぶまで。

てつこへの手紙にもあったように、どうやらてつこは「鈍感」らしい。 jitomenotetsuko.hatenablog.com 自分の頑張りや疲れに鈍くて、すぐ身体に出てしまうタイプ。 そうだ。 過去に2回、身体と心を酷使して悲鳴を上げたことがあったじゃないか。 jitomenote…

あなたがわたしにくれたモノ。

最近ずーっとてつこの頭の中を巡り巡っているフレーズがある。 『あなたがわたしにくれたもの』 というフレーズ。 そんな歌があったなぁ。JITTERIN'JINNのプレゼントという曲。 あのメロディにのせて、このフレーズがずーっと頭を回っている。。。 何故突然…

男ものの服を着て、己の女性性を隠そうとした若かりし日々のこと。

てつこは『げんしけん』という漫画を読んだことがある。 漫画やアニメのオタクたちが集まる大学サークルのお話。 その中に『荻上さん』という女の子が出てくるのだが、てつこはこの荻上さんに激しく惹かれ、関心をもった。 彼女は男もののトレーナーやシャツ…

身体が弱い、心が弱い、と自分を責めるあなたへ

拝啓 秋の気配を感じる頃、いかがお過ごしでしょうか。少々雨の日が多いですね。 お加減いかがですか。 月に数日は体調を崩されているようですね。 お腹を壊したり風邪をひいたり喉を傷めたり・・・。 先日は胃腸炎になったとお聞きしました。さぞ辛かったで…

他人を頼るって、どういうこと???

てつこが大学生だった頃、仲の良かったゼミの先生によく言われた。 「お前は真面目過ぎる」 当時はそんなことないっすよーえっへっへ、と笑って聞いていた。 そしててつこが就職した後、昔も今もよく言われる。 「てつこさんは頑張り過ぎ」 大学の頃と同じよ…

夢で逢えたら。

また最近、てつこは悪夢を見て明け方目が覚めてしまうようになってきた。 落ち着いていたはずの統合失調症のせいなのか、そのための薬の副作用なのかはわからない。 ただ頻度は増えてきて、嫌な感じ。 統合失調症の症状がひどいときは毎晩中途覚醒しまくって…

てつこが考える、教育ママのNGワードは『そんなことも分からないのか!』

小さいてつこを着飾らせて、借金しながら買い物しまくって、 近所の人からの『目』を異常に気にするてつ母。 案の定、てつこへの教育にも熱心だった。 幼稚園のてつこは、習い事の王道はほぼ制覇した。 ピアノ、英語教室、水泳教室、空手(合気道?もはや覚…

物を買い漁った先に、彼女は何を求めたのか。

てつ母はかわいらしい女の子らしい洋服やグッズが好きだった。 てつこの髪の毛をかわいらしく縛り、 フリフリでメルヘンな洋服を着せ、 赤やピンクのエナメルのピカピカな靴を履かせた。 てつこはそんな洋服大嫌いだったが、言えなかった。 言うとてつ母は泣…

【御礼】

こちらはてつこの記憶や当時の感情を ぽつぽつと書き出すために始めたブログです。 時々多少グロイ思い出もあり、似た環境だった方が見たら不快に思うかもしれません。 そのような方がいたら本当に申し訳なく思います。 拙い文章で誤字脱字変な日本語が多く…

父への身体的暴力と、てつこへの心理的な暴力(2)

蹴りから始まったてつ母からてつ父への身体的暴力は 殴るのも加わって悲惨を極めた。 てつ父は逃げるように寝室からダイニング、廊下、と寝床を変えた。 そして行き着いたのは物置部屋だった。 てつ母が5着・10着…と買いだめした洋服や靴やバックなどを置…

父への身体的暴力と、てつこへの心理的な暴力(1)

最近ようやく、てつこ自身の心の傷の一つを客観的に捉えられるようになった。 それは てつ母からてつ父への暴力だった。 てつ家では最初、親子川の字で寝ていた。 夫婦喧嘩が絶えなくなってからは、てつこに子供部屋が与えられた。 そして夫婦関係が完全に破…

他人に優しく、自分に厳しく、親しくなってきた人には冷たくする、ひねくれ者は誰だ。

有難いことに、会社でメッセージカードを数人からいただいた。 仕事上での感謝などを伝える、いわゆるサンクスカード。 それを帰り際に目を通した。 いずれもホントにホントに有難いことに、 応対や仕事が丁寧だ・いつも笑顔で優しい、とのお言葉をいただい…

打てば響く、そんな相手をずっと待っている

いくつかの精神科を巡ったてつこだが、カウンセリングは受けたことが無かった。 ここ最近の心身の不調を受けて、初めて受けてみた。 以前は精神科で薬をもらうことが治ることだと思っていた。 カウンセリングは保険は効かないし、 話をするだけで本当に良く…

私は何も出来ない人間。そんな自己否定の先にある『何か』。

てつこは、 てつ母からなじられて育てられた てつ母から何でもかんでも「あなたのため」と言われて責任を転嫁させられた てつ父は会話してくれなかった てつ父はてつ母から殴られて蹴られて小さくなっていた てつこは、 「何もできなくてごめんなさい」とよ…

ちょっとした愛情を「受け止めてくれる」相手がいたら、変われるか??

猫が好きだ。 犬は嫌いではないが、クールな猫の方がかわいらしく感じる。 猫が欲しい。 しかし、てつこは重度の猫アレルギーだ。 キレイと評判の猫カフェに行って、5分でくしゃみ鼻水涙息切れが起きて死にかけた。 (それでも30枚程写真は撮って出たけれ…

ワタシはなんのビョーキですか?

てつこの体調不良が続く。 しんどいが幸いにも身体は動くので、せっせと病院巡りをする。 会社へ休暇する旨の電話をすると 「病院行った?」 「何て言われた?」 「もしかして精神的なモノ?」 と必ず聞かれる。検査結果が出てないのでわからないと伝えると…

洗っても洗っても落ちない「私はダメな奴だ」「なんて情けない奴だ」という『汚れ』

胃腸炎を起こし有給を取った。 上司に電話をして軽い引継ぎを伝えた最後、 明日も…休んだら?と声をかけられた。 それを聞いた瞬間、泣いてしまった。 心配されて嬉しかったのではなく、嫌味で言われたわけでもなく、 ただただ自分の情けなさに泣いた。 今年…

タイムマシンで『人を信じない呪い』を自分で自分にかけたあの頃に、戻りたい。

てつ母の嫌な所はてつこの心にずかずかと土足で踏み込んでくるところ。 てつこがテレビを見て好きなアニメソングを口ずさむと 「お前はなんでそんな音痴なんだ、私はこんなに歌が上手いのに」 てつこがこの服着たいなと思って手に取ると 「お前は足が短いん…

昔は安心できる家が欲しかった。今は逃げられる家が欲しい。

てつこは「実家」という言葉に憧れる。 てつこのイメージする「実家」は荒んでいてギクシャクしていて怖くて楽しくないもの。というか既に無いもの(離婚と退去で本当に無い)。 一般的にイメージされるのは、進学や就職で出て行って休みになったら「帰るの…

働くことが辞められない。それは、仕事が好きなのではなく…

仕事の休憩時間、ネットでストレスチェックみたいな診断モノをやってみた。 ほとんどの項目は「普通」。 一つだけ「注意」が出た。 それは「ストレスによる心身症状」の項目。 身体と心にちょっと異変が起きているかもよ、とのことだった。 関係ありそうな項…

何かを食べておいしいと感じること、それはここ数年で得た感覚。(2)

学生になり、てつ父と住むことになった。 必然的にダブル夕食文化は無くなった。 好きなものを好きなように食べ、自分のタイミングで食事できるようになった。 最初のうちは人気ラーメン店に行ってみたり 学食で定食を食べてみたりした。 だが、すぐに飽きて…

何かを食べておいしいと感じること、それはここ数年で得た感覚。(1)

てつ家の食卓は悲しいものだった。 時系列で振り返ると、 1 てつ母が張り切って手料理を作る 2 てつ父はなぜか口にしない、黙って座っているだけ 3 てつ母一切料理しなくなる、てつ父が料理始める 4 てつ母も口にしない、食卓に座らない 5 てつ父がスーパー…

美味い餃子を食べながら、悲しい餃子を思い出す、しょぼいフラッシュバック

近所の中華定食屋でてつこは昼食をとった。 そこの餃子は大層評判で、皮はパリパリで中のあんは今流行りの 肉汁じゅわーのニンニク控え目…の真逆をいく「正統派」餃子だ。 てつこは至福の時を嚙み締めた。 しかし突如として苦々しい記憶とともに、 餃子が一…

「心理的虐待」の言葉を見て、冷静に自分を捉えられない、てつこ。

www3.nhk.or.jp 今日このニュースを読み、もやもやと、 もっと言うと気持ち悪さや胃の辺りが熱くなる感覚があった。 『暴言を吐いたり、子どもの目の前で家族に暴力をふるったりする「心理的虐待」』と はっきり明記され、それが一番多いんだよと伝えてくれ…

酒が二人を取り持つならば、もっと早くに気付きたかった

てつ家の3人は基本酒が強い。 てつ母はワインが好きだった。 てつ父は焼酎が好きだった。 てつこは何でも好きだった(かつ現在進行形)。 中でもてつ父は強かった。 25度や30度の焼酎をそのまんま飲んだ。 1.8Lの大きな紙パックを小分けにして飲み始め…